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June 11, 2014

十日町市の山間地を行く

今日、ちょっと時間的余裕があったので、ふだん通っている道を少しだけ遠回りをして十日町市の山間地に入り込んでみた。
中条から浦佐へと向かう道に新水(しんずい)という地域があります。ここから道を脇にそれて南側のやや高い山間地へと向かうと枯木又という地名の場所に入ります。これは十日町市と南魚沼市の間に横たわる魚沼丘陵(600m〜700mの丘陵)の北側斜面にあたります。枯木又はかつては小学校があったり、多くの家がありました(30軒近く)。それが今ではどんどん減って、高齢化も進み、今では11軒だけになってしまったそうです。そこにあった小学校の分校(十日町市立飛渡第二小学校枯木又分校)も平成18年度を最後に閉校になってしまいました。
今日は、その枯木又というところに恐らく初めて足を踏み入れてみました。枯木又の近くにある笠置山キャンプ場に以前から関心があったもので、そこに行ってみたい、ということがありました。しかし足を踏み入れて枯木又はふだん、訪問診療などで行っている魚沼市の福山以上に厳しさを感じる土地でした。多くの廃屋を見かけました。田んぼは手入れがキチンとされていました。枯木又分校にも行ってみました。まだ建物はきちんと残っており、看板も掲げられていました。龍王社という神社が過ぎ近くにあり、そのいわれなんかも書いてありました。枯木又分校は平成18年度まで実際に使われていたんですね。そしてその枯木又分校のすぐ前に一件だけ家があって、昔枯木又分校の先生をご夫婦で長いことされていた方が住んでいたのだそうです。そこの娘さんは今は有名なピアノ演奏家になってられると言うことでした。その家のおばあちゃん(昔の先生)も数年前に他界されて、今では家はあるけれど、誰も住んでおられない感じになっていました。
枯木又の集落は標高500m〜600mくらいの所の北斜面にあって、眺望が開けたところでした。この地域は今でこそ、過疎化高齢化が進んでしまっていますがかつてはたくさんの人が暮らしていたんでしょうね…。往事をしのばせるものは点在する廃屋だけになってしまいました。

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その枯木又集落を更に進んで笠置山の方に行くと「笠置山キャンプ場」があります。途中で道が分岐しているのですがしっかりとした看板があるわけでもなく、分かりにくいです。舗装道路が切れて砂利道になる手前に左折する道があるので、そこがキャンプ場入り口です。
入ってみるとトイレがあってその前の広場が、どうやらキャンプ地のようです。歩いて上に行く道があるのでのぼっていくと南魚沼市の方向が開けていました。夜にはきれいな夜景が見られると思います。
うっそうとしたブナの林でしたが、カモシカがいました。40m程前方にこちらをじっと見るカモシカが一頭いました。この山域でカモシカを見たのは初めてだったのでたいそう驚きました。


20140611_120047s

しばらくジッと見つめ合っていましたが、やがてカモシカは走って東の尾根の方に行ってしまいました。少し後を追いかけましたが、もとより追いつけるはずもなく。写真を撮る暇もなくいなくなり、あとは独り林の中を散策して戻ってきました。

そこから赤倉の方に下りました。山中のくねくね道を下っていくと、忽然と大きな集落に出ましたが、そこが「赤倉」でした。ここにも平成16年頃まで赤倉小学校というのがありました。最後の年には二人の小学生だけになっていたようです。20軒〜30軒程度の小さな集落でしたが、枯木又と違って特筆すべきは新しい家屋があったということです。若い人が住んでいる、ということです。この集落はあと20年〜30年は持つだろうな、と感じました。
赤倉からは、谷底の、冬になれば雪崩がたくさんつきそうな道路を5kmも下り、ようやく十日町の町中ともいえる江道まで出てきました。途中ほくほく線の「美佐島」駅も通過しました。

初めて行って見た枯木又。いつか行って見たいと思いつつようやく行けたのですが、いろいろな事を考えさせられました。この集落は、この山域はあと30年後にはどのような事になっているのでしょうか?今のままでは恐らく消えていく運命でしょうけれども、社会の変化の中で、もしかしたら古くから人が暮らしてきたこの地域は、人が生きて行きやすい場所ではないか、と感じています。里山は豊かな地域です。エネルギークランチなどの問題が顕在化してきた後、経済圏がブロック化して行かざるを得なくなった後、もしかしたら再び脚光を浴びる日が来るのではないか、そう感じていますし、そうあって欲しいと願っています。

雪が降って人の往来が途絶えることが、人が生存できなくなる条件ではありません。食べ物が得られなくなることこそが、人が生存できなくなる原因です。エネルギークランチ、輸送コストの増大、経済ブロックの狭小化、それらの社会変化は、この豊かな里山に再び光を当てることになるのではないか、そんなことも考えつつ見てきました。

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